Bubbleとは？ノーコードで実現するシステム開発

ノーコードツール「Bubble」とは

Bubble: ノーコード開発プラットフォームでシステム開発を簡単に

Bubbleは、プログラミング知識がない方でもWebシステムを構築できるノーコード開発プラットフォームです。Bubbleを利用することで、SaaSツール、マーケットプレイス、CRMシステムなど、多岐にわたるアプリケーションの開発が可能になります。プラグインやAPIとの連携により、幅広い機能を実装できるのがBubbleの大きな魅力の一つです。

また、Bubbleで作成されたSaaSツール、マーケットプレイス、CRMの開発事例は、Bubbleがどれだけ多機能かをあらわしています。また、提供される多数のプラグインを通じて、他のアプリケーションとのAPI連携もスムーズに行えます。

一般にノーコードツールは自由度に欠けると言われがちですが、Bubbleは高い自由度と拡張性を持っています。一般的なプログラミングと同等のものを作ることができます。これにより「ノーコード開発」であっても、複雑な機能の実装など製作者の希望通りにカスタマイズすることができます。

会社について

Bubbleは、ニューヨークに本拠地をおいています。2012年にジョシュとエマニュエルによって創立されたBubbleは、「誰もがコードを書かなければならない」という従来の開発の常識を変えることを目指しています。ジョシュとエマニュエルは、技術的なスキルの有無にかかわらず、誰でもアプリケーションを開発できる環境を作ることで、より多くの人々がイノベーションに参加できる世界を目指しました。

Bubbleは、その使いやすいインターフェースと機能で、330万件以上のアプリケーションの開発を可能にしています。ユーザーによって集められた資金は150億ドルにも達しており、Bubbleがどれほどユーザーにとって価値あるものかが分かります。

このように、Bubbleは単なるツールの提供者ではなく、システム開発の民主化を推進するイノベーターとして、世界中の企業や個人が持つ課題に革新的な解決策を提供し続けています。

活用事例のご紹介

Bubbleで作られたアプリは現在330万本もあるそうです。今回は公開されている事例をいくつかをご紹介します。

海外の開発事例

• Consenna（英国に拠点を置くパートナー サービス代理店）
• Athena（エグゼクティブ アシスタント (EA)）
• ラ・メトロ（フランスの公共水道の維持管理）
• その他、Bubble活用事例

国内の開発事例

ブラリノ（結婚式準備アプリ）

出典：ブラリノ｜結婚式に新しいカタチを

ABABA（就活生スカウトサービス）

出典：就職活動の「過程」が評価される新サービス：ABABA

あいホーム　バーチャル展示場

出典：あいホーム – VR展示場

既に多くの成功事例があることが分かっていただけると思います。

Bubbleのメリット

開発が早い：ノーコード開発プラットフォームBubbleで実現するスピード開発

Bubbleは、プログラミング知識がなくてもWebシステムを迅速に構築できるノーコード開発ツールです。Bubbleを使用することで、開発期間を大幅に短縮することができますので、新しいサービスをリリースしたい起業家や企業にとって非常に有益で、時間とコストの節約に直結します。

短期間でアイデアを具現化し初期の製品やサービスを素早く市場に出し、実際のユーザーからのフィードバックを基に製品を改善していくプロセスは、スタートアップ企業にとって、とても重要です。Bubbleをはじめとしたノーコードツールの活用でこのプロセスが劇的にスピードアップしています。

実際に、弊社でも下記のような喜びの声をいただいたことがあります。

非常に短期間でサービスの初回リリースを迎えることができたため、発注企業様にも大変喜んでいただきました。

コスト削減：Bubbleによる開発費用の大幅削減

Webシステムの開発には通常、膨大な人件費が必要となります。プログラムを何千行も書く作業には多くの時間が必要で、これが開発費用を高額にする主要な要因となっています。しかし、Bubbleをはじめとしたノーコードツールを利用すれば、この問題を解決することができます。

プログラミング知識がなくても、直感的なインターフェースを通じて複雑な機能を持つアプリケーションを短期間で開発することができるため、開発プロジェクトのスケールや期間に関わらず、コストパフォーマンスが格段に向上します。システム開発会社は低コストで高品質のシステム構築を提供することができ、発注企業は全体的な開発費用を削減できます。

これは、スタートアップ企業だけでなく、大企業にとっても大きなメリットです。開発で浮いたコストをより効果的に使用し、ビジネスの機会を最大限に活用することができます。特に経済的制約のあるプロジェクトにおいては、非常に価値のあるものです。

バグの減少：Bubbleで構築する安定したシステム

プログラミングにおけるバグは、システムの安定性とセキュリティに大きな影響を及ぼします。従来の開発方法では、プログラムを一から書く際に多くの場合を想定し、それに応じてコードを設計する必要があります。しかし、この方法では想定外のケースが生じることが多く、それがバグの原因となり、最悪の場合、セキュリティの脆弱性につながることもあります。

しかし、Bubbleをはじめとしたノーコードツールを使用した開発では、このようなリスクを大幅に減少させることができます。ノーコードでは既存の部品を組み合わせてアプリケーションを構築するため、各部品はすでにテストと最適化が行われています。これにより、新たにバグが発生する余地が格段に少なくなります。

「ノーコード開発プラットフォームは簡単であるためセキュリティが心配」という懸念があるかもしれませんが、実際には、バグの少なさがセキュリティリスクを減少させることに寄与しています。私自身、元エンジニアとしての経験から見ても、Bubbleでの開発は「バグが少なく、その結果としてセキュリティが強化される」と確信しています。

Bubbleを利用することで、より高いレベルの安全性を持ったアプリケーションを提供できます。バグのリスクを最小限に抑え、安心して利用できるプラットフォームをお探しの方に、Bubbleは最適な解決策だと考えています。

Bubbleを使用する際の注意点

Bubbleは革新的なノーコード開発プラットフォームであり、迅速なアプリケーション開発が可能ですが、利用する際にはいくつかの重要な注意点があります。

月額費用

Bubbleの利用には、毎月約30ドルの費用がかかります。この費用は、提供される機能と継続サポートに必要な費用となります。初期開発費用を格段に抑えることができるため、相殺されるでしょう。

出典：Pricing | Bubble

セキュリティ設定

Bubbleでの開発では、プライバシー設定の適切な管理が非常に重要です。設定ミスはデータ漏洩のリスクに直結するため、セキュリティ設定は慎重に行う必要があります。ユーザーはBubbleの直感的なインターフェイスを通じてセキュリティ設定を行うことができますが、定期的な確認と更新が必要です。

データの保管場所

Bubbleのサーバーは主にアメリカのオレゴン州に位置しており、アマゾンウェブサービス（AWS）を利用しています。

データを日本国内に置きたい場合

日本におけるデータ保護規制は厳格であり、特に個人情報を扱う場合、データの国内保管が求められることが多いです。Bubbleを使用してアプリケーションを開発する際に日本国内でデータを管理したい場合、以下の2つの方法が有効です。

Enterpriseプランの利用

BubbleのEnterpriseプランを使用することで、ユーザーはデータを任意の地域に配置することが可能になります。これにより、日本国内にデータセンターを持つAWSや他のクラウドサービスを活用し、Bubbleのデータを日本に保管することができます。これは、データソブリンティー（データ主権）を確保し、日本の法律に完全に準拠するための最も確実な方法です。

一般的なデータベースソフトとの接続

Bubbleは、PostgreSQL、MySQL、Microsoft SQLなどの一般的なデータベースソフトと接続可能です。SQL Database Connector Pluginを使用すると、Bubble内からSQLクエリを実行し、アクションやデータソース（外部APIとして表示されます）をトリガーとしてデータ操作を行うことができます。これにより、日本国内に設置されたデータベースサーバーに直接データを保存することが可能となります。

この2つの方法でBubbleで開発したアプリケーションでも、日本の個人情報保護法に遵守しつつ、データ管理を行うことが可能です。特に、センシティブな情報を扱う企業や組織にとって、これらの選択肢はデータのセキュリティとコンプライアンスを確実にするために重要です。

Bubbleの限界と対策

Bubbleは手軽で強力なノーコード開発プラットフォームですが、すべての用途に最適というわけではありません。特にリアルタイム性を要求されるゲームや大規模データ操作を必要とするシステムでは、その性能に限界があります。

これらの課題に対する理解と適切な対策は、Bubbleを使用したアプリケーション開発に必要不可欠です。プラットフォームの制約を理解し、その可能性を最大限に引き出す開発が必要となります。

まとめ

Bubbleは、新しいサービスを迅速に市場に投入したいスタートアップや中小企業にとって非常に有用なノーコード開発プラットフォームです。その使いやすさから、プログラミングスキルがない方でも短期間でアプリケーションを開発することが可能です。これにより、アイデアを素早く形にしてビジネスチャンスを掴むことができます。

システムの理解と適切な開発パートナーの選定

ただし、その簡便さがゆえに、システムの理解が浅い方でもアプリケーションを作成できてしまい、これが問題となるケースもあります。Bubbleの特性と注意点をしっかり理解した上で使用することが重要です。専門的な知識を持つ開発パートナーに開発を依頼することが、品質の高いシステムを構築するための鍵となります。

高品質なBubble開発を提供する合同会社エンハンス

高品質なBubble開発には、合同会社エンハンスがお勧めです。当社は大企業で培ったシステム開発ノウハウと、Bubbleに関する高度な開発知識を兼ね備えています。合同会社エンハンスは日本で19番目に登録された Bubble Agency Partnerです。2023年12月1日現在、Bubble Agencyに登録された日本の企業は21社しかありません。システム構築のご相談から実際の開発まで、一貫してサポートいたします。「こんなシステムを作りたい」というご相談も無料でお受けしており、問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください